赤ちゃんの体の事は、
どんな小さなことでも気になりますよね。
ある日、ふと赤ちゃんの目を覗き込んでみたら
赤ちゃんの黒目に、濁りがある・・・
そんな症状が気になって調べているママ、
下記に、
・黒目の濁り方から考えられる赤ちゃんの病気
濁り方1.濁る部分(場所)が一定箇所に定まっていない場合
濁り方2.角膜混濁
・赤ちゃんの診察に向いている病院選びについて
などの情報をまとめました。
病院に連れて行こうかと
迷っているママは、
ぜひ参考にしてみてください。
黒目の濁り方から考えられる赤ちゃんの病気
一口に、黒目の濁りといっても、症状は様々。
ここでは、大きく濁り方を2つわけてご紹介します。
【濁り方.1】濁る部分(場所)が一定箇所に定まっていない場合
主に赤ちゃんから出た不純物が
目に入ってしまっている場合が挙げられます。
(1)胎脂がついている
生まれてすぐの赤ちゃんは、
胎脂という白い脂で、体のあちこちを覆われています。
胎脂は、生後1ケ月前後にはとれていきますが、
赤ちゃんの目の中に混じる事もあります。
それが涙と混じり、虹色や油膜のような濁りに見えることも。
涙で自然に流れるのを待ちましょう。
赤ちゃんに影響があるものではありません。
(2)赤ちゃんの目やにによるもの
実は筆者の赤ちゃんも、
黒目部分の濁りが気になり、
眼科へと連れて行ったことがあります。
結果は、目やにによるもの、という診断でした。
(症状)
・黒目の中でも、濁る場所が一定ではない
・涙目になることが多い
といった事から、
濁りとしてみえている原因として
指摘されたのは、目やにでした。
目やには、
細菌などが混じる場合、
粘り気がある状態になるそうです。
それが、まばたきなどで移動し、
黒目部分にかかっていたため、
白っぽい濁りに見えていたのでした。
治療は以下の2つです。
・抗生物質の目薬を点眼する
・涙嚢マッサージ
1.目頭、鼻の付け根あたりを親指と人差し指で優しくつまむ。
2.目頭部分から、鼻の下方向へ圧迫するように10回程度行う。
これを1日2回ほど行う
上記のように、涙の通りをよくすることと、
細菌の発生を抑える事で、
目やにを減らすことができます。
【濁り方2】角膜混濁
黒目の瞳の部分が、
白い濁りがあるようにみえる場合、
角膜混濁の可能性があります。
角膜は本来、透明です。
ですが、これが様々な病気が原因で濁ることがあります。
以下は、角膜混濁の症状が現れる代表的な病気2つです。
(1)先天性緑内障
高い眼圧によって眼球が拡大する病気です。
日本での先天性緑内障の発症率は
赤ちゃんの約1万〜1万2500人に1人とされています。
その原因は、はっきりわかっていません。
生後すぐに発症している場合は、
産婦人科で診断されますが、
発症している赤ちゃんのうち、
生後6か月の時点での発症率も
60%ほどだといわれているため、
家庭でも、下記のような症状にも注意が必要です。
角膜混濁(黒目が白く濁って見える状態)のほかに、
・涙が多い
・極端に光を嫌がる、まぶしがる
・まぶたのけいれん
・黒目がかなり大きい
牛のように大きな黒目ということから、
牛眼とも呼ばれます。
失明の危険性があるため、
早急な手術により、眼圧を下げることが必要です。
(2)先天性白内障
生まれつき水晶体が混濁する病気です。
遺伝の他、風疹やトキソプラズマなどの病気に
子宮内感染してしまったり、
ママが服用した薬の影響でなることがあります。
角膜混濁(黒目が白く濁って見える状態)のほかに、
・斜視
・黒目の振れ方や眼球の動きがおかしい
といった症状が出てくることもあります。
視力障害や弱視、失明となる危険がある病気です。
発見が遅れた場合、視力の向上が期待できないため、
早めの受診が必要です。
症状が重い場合は、手術をすることもありますが、
軽い場合は進行度を
定期的に経過観察していき、処置していきます。
このほかにも、
先天無虹彩や難病指定されている
先天性角膜混濁なども
角膜混濁の症状が現れます。
症状は同じでも、原因の病気により治療法も異なります。
できるだけ早い段階で、
適切な治療を行うことが重要となります。
赤ちゃんの診察に向いている病院選びについて
小児科より眼科で診察してもらう事をお勧めします。
・かかりつけ小児科から紹介してもらえる眼科
・小児眼科
を選ぶようにしてください。
大人の治療と赤ちゃんの治療は異なります。
赤ちゃん(または子供)の成長過程に伴った適切な治療と
将来的に目の正常な動きができるようにするといった
観点での治療ができる眼科が良いでしょう。
まとめ
黒目の濁りといっても、
原因や病気によっても対応が全く異なります。
また、痛みを発する症状は稀であるため、
赤ちゃんの機嫌では、正常な判断がつきにくいです。
少しでも不安な場合は、早めに受診してください。
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