授乳中のママ、花粉症でつらい思いをしていませんか?
授乳中は飲めるお薬も限られてきますので、何を飲めばいいのか迷いますよね。
今回は漢方薬の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)についてのお話です。
漢方薬は体に優しく効いてくれるイメージですが、
・母乳に小青龍湯の成分が移行しても大丈夫?
・赤ちゃんに影響は?
など心配なことを書いていきたいと思います。
小青龍湯で花粉症をやわらげたいと考えているママは、参考にしてくださいね。
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小青竜湯ってどんなお薬?
まずはこのお薬がどういった症状に効くのをみていきましょう。
・気管支炎
・気管支喘息
・鼻炎
・アレルギー性鼻炎
・風邪に伴う諸症状
・花粉症が原因の水様の鼻水、鼻づまり、くしゃみ、痰
以上のような症状が出たときに飲むお薬です。
漢方では体の冷えが花粉症を悪化させていると考え、
基本は体を温めることからはじめます。
小青竜湯には麻黄と桂枝いう成分が含まれています。
これらの成分は中から体を温めてくれる発汗作用があります。
つまり、体の中にたまっている鼻水のような余分な水分と熱をとばしてくれるのです。
ここで注意ですが、もし鼻水や痰がネバネバしたものであれば
あまり効果は期待できません。
また心臓、血管、腎臓、脈に何らかの疾患がある、バセドウ病の持病がある方は飲むことはできません。
さきほどお話したような発汗作用の他に、
興奮・血圧上昇・動悸・頻脈・排尿障害を引き起こすこともあります。
このような作用をもった成分が、赤ちゃんに移行して影響がないのか、
少し心配になりますね。
どのくらい母乳に影響するの?
小青竜湯の成分が母乳に移行するのはごくわずかで、
赤ちゃんに影響をおよぼすことはほぼありません。
ただしわずかでも移行してしまいますので、授乳には慎重になったほうがいいでしょう。
お薬を飲んでから約2~3時間は血中濃度が高くなっています。
できるだけその時間帯の授乳は避け、
授乳直後に服用するなど間隔をあけるようにしましょう。
離乳食が始まるころには母乳を飲む回数も減ってきますので、
お薬の影響が出ることはほとんどなくなります。
念のため、赤ちゃんの様子が普段とちがうと感じたらすぐに服用をやめてください。
・下痢、発疹などの症状がでていないか。
・母乳の飲み方や機嫌、眠り方はいつもとちがわないか。
授乳中の服用には、いつも以上に赤ちゃんの様子をよく観察してあげてくださいね。
授乳中のママはお薬以外にも花粉対策を
お薬以外にも、花粉対策をして少しでも症状を軽くする方法がたくさんあります。
ほんの一例ですが、いくつか挙げてみますね。
体を冷やさない
体温が下がると免疫力が下がります。
花粉症が悪化することは免疫力低下と深く関係しています。
温かいものを飲食する、湯船にゆっくりつかるなどして体温を上げましょう。
睡眠不足を避ける
睡眠不足になると、免疫力が低下しホルモンバランスも崩れます。
赤ちゃんが寝ているときに一緒に寝るつもりで、
ママの睡眠時間をしっかり確保してください。
寝具や、寝室の花粉除去も大切です。
眠りやすい環境を整えましょう。
ストレスをためない
慣れない育児でストレスがたまりやすい状態になっています。
ストレスは自律神経を乱れさせ、免疫力を低下させます。
周囲の助けもかりながら、心身ともにリフレッシュできる時間をつくりましょう。
食事に気をつける
赤ちゃんのお世話を優先して、ついつい自分の食事がおろそかになりがちです。
栄養バランスのとれた食事で、授乳で消費した体力を補い、免疫力を上げましょう。
タバコは避ける
タバコの煙は、鼻の粘膜を直接刺激します。
このことで花粉症が悪化してしまいますので、授乳中の喫煙はやめましょう。
あなたにとっても赤ちゃんにとっても、喫煙は絶対によくありません。
また喫煙者には近づかないようにするなど、
他人が出した煙も吸わないようにしてください。
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まとめ
今回は漢方薬の小青竜湯のお話でしたが、いかがでしたか?
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
ただでさえ夜間の授乳や夜泣きで寝不足になりがちなのに、
鼻がつまって寝られないとなるとママも疲れます。
睡眠不足や鼻づまりでぼんやりした状態だと育児に専念できません。
そんな時はお薬に頼って症状をやわらげることも大切ですね。
どうしてもつらい場合は専門医に相談してみることも大切です。
ママや赤ちゃんが、安心して飲めるお薬を処方してもらってください。
ただ母乳育児を頑張っている間はできるだけ長期の使用は控え、
その場しのぎ程度にしましょう。
メガネやマスク対策、それに加えて、できるだけ症状が出る前から花粉対策をし、
日常生活も見直してみてください。
体質を改善すれば、花粉症がよくなることもあります。