母乳が出ない2つの原因と悔しい思いを楽にする2つの考え方

育児中のママの悩み
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出産前までは、母乳を飲んで満足そうな我が子を抱く幸福をイメージしていても、いざ、出産後に

・母乳が出ない

・赤ちゃんが泣いていると「母乳が足りていないのでは?」と言われる

・他のママは母乳で難なく育てているのに、自分は出ずに赤ちゃんに申し訳ない

と辛く悔しい思いをしている現実に直面するママもいます。

ここでは、様々な努力をしても母乳が出ないママに、

・努力しても母乳が出ない時に考えられる2つの要因

・母乳が出なくて悔しいと辛いママに考えてほしい2つの事

をご紹介します。

悔しくて苦しんでいるママの力になれば、幸いです。

努力しても母乳が出ない時に考えられる2つの要因

そもそも、母乳が出にくい体質のママも全体の1割程度はいるといわれています。

その他、すでに水分摂取や食生活には、気を付けていても、母乳が出ない場合は、下記のような事も原因の一つかもしれません。

1.まだ十分な量の母乳が作られるサイクルになっていない

2.母乳は作られているが、詰まっている

 

1.まだ十分な量の母乳が作られるサイクルになっていない

すぐに母乳が出るママもいれば、後3週間以上たって、ようやく母乳量が増えてくるママもいます。

生後すぐから10日前後までは、初乳と呼ばれる濃い黄色の量の母乳が出ます。

これは、ママが持つ抗体や栄養がたっぷり入った赤ちゃんにとって大切なもの。

しかし、出る量が少ないのが特徴です。

この初乳時期を過ぎると、白っぽいさらっとした成乳が出るようになります。

この成乳は、赤ちゃんの体を成長させていくための栄養で、一定の量が出るようになります。

しかし、初乳も成乳も、出る量や移行時期には個人差があります。

ホルモンバランスが、母乳がでる仕組みに変わり、安定して母乳が出るようになるまでは、時間がかかるのです。

2.母乳は作られているが、詰まっている

おっぱいは十分に張っているにも関わらず、母乳が外に出ていない(射乳)しない事があります。

これは、古い母乳が詰まっていたり、乳首の先の乳管が通っていないことが原因です。

生まれたての赤ちゃんは吸う力は弱く、乳首の形によっても、吸いにくいことがあります。

赤ちゃんには乳首を吸わせる練習を行うと同時に、マッサージの他、赤ちゃんが吸いやすくするために、乳頭保護パッドを使用してみたり、強制的に母乳を外に出すために、一時的に搾乳器を使用してみるのもひとつの手です。

母乳が出なくて悔しいと辛いママに考えてほしい2つの事

母乳が出ないという悔しさは、なかなかパパや、他の人にはわかってもらえないもの。

そんなときは以下の2つのように考えてみてはいかがでしょうか?

1.母乳=愛情ではない

2.ママができる事、ママしかできない事

 

1.母乳=愛情ではない

母乳育児は栄養面から考えても、赤ちゃんにとってメリットだらけの素晴らしい事です。

しかし当然のことながら、母乳=愛情でありません。

どんなに母乳育児を頑張っても、ママが暗い気持ちで赤ちゃんに接していたり、お腹を空かせて赤ちゃんが泣き止まない時に、ママがイライラするといった育児は、幸せと言えるでしょうか。

自分だけ我が子に母乳を与えられない悔しい気持ちは、よくわかります。

でもママ自身が、仮にミルクで育った場合、お母様を恨みますか?

『友達は母乳で育てられたのに、私はミルクで育てられた!ひどい!』なんて考えてる人はきっと、いないですよね。

あなたの赤ちゃんも同じです。

苦しんだママの事を、絶対に責めたりはしないはず。

ましてや、赤ちゃんが大きくなった時に、「母乳じゃなくて、悔しい」なんて思いません。

どんな手段だとしても、赤ちゃんがママから愛されていると実感しながら健康に育つこと。

愛情の基本は、これに尽きるのです。

それでも自分が納得できるまで、できる限りのことをしたいと考えるなら、私が試した方法を紹介していますので読んでみてください。

全てのママに効果があるとは言えませんが、多くのママが母乳の悩みを解決しています。

2.ママができる事、ママしかできない事

気持ちに余裕ができたら、考えてほしいこと。

それは、ママ自身が、先輩ママになったときのふるまいです。

今後、母乳育児に対して、さらに知識をつけいずれ出るようになるかもしれません。

しかしママ自身、将来祖母となった時や、後輩ママと接する際に、

「母乳で育てているの?」

「母乳はしっかり出てる?」

「頑張れば、母乳は出るよ」

などと悪意なく言い、むやみに他のママをを傷つけないこと。

もちろん母乳が出るに越したことはなく、そのための努力をして、出るようになることも喜ばしい事です。

しかし、それがすべてのママに通用するわけではなく、とてもデリケートな問題です。

もしかしたら、どんなに努力しても出ないママもいるかもしれません。

筆者個人としても、母乳が出ずに悩んだ経験があるからこそ、これを読んでいるママには、今の悔しい気持ち、辛い気持ちを、他の人にはさせないママでいてほしいと願っています。

そんな相手を思いやる気持ちや親ふるまいを、子供は見ているものなのです。

まとめ

水分摂取や食生活に気を付けていても、母乳が出ない場合、ママは悔しい辛い思いをすることでしょう。

ホルモンバランスの移行時期や、体質、その他、母乳が作られていても乳管が開通していない場合も、母乳が出ないこともあります。

母乳育児は素晴らしい事ですが、母乳=愛情ではありません。

ママは母乳育児に振り回されることなく、赤ちゃんとの絆をしっかり築いていきましょう。

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