出産を終え、やっと赤ちゃんとの感動の対面。
これから母乳育児を頑張っていこうとしているママ、
脇の下がボコボコしていて、痛むことはありませんか?
・とにかく痛くて育児に集中できない
・母乳が出すぎて、たまっている気がする
・対処法が知りたい
もしあなたがこのようなことでお悩みなら、この先を読み進めてもらえたらと思います。
脇がしめられないほど痛むこともあり、ママは本当に困りますよね。
・どうして脇の下がボコボコになるのか?
・痛むときの対処法は?
など書いていきたいと思います。
よろしければ参考にしてくださいね。
産後の脇の下のボコボコの原因
産後、脇の下にできるボコボコは、副乳といいます。
実は副乳は突然できるのではありません。
私たち人間の祖先は、他の動物のように複数の乳房があったと考えられています。
それが進化の途中で退化していき、2つの乳房をもつ今の姿になったのです。
そのなかで退化しきれなかったものが、副乳として残っている場合があります。
女性は妊娠や出産をすることにより、
ホルモンバランスの影響を受け乳腺が急速に発達します。
乳腺は脇の下から内もものあたりにかけて存在していますので、
このあたりに副乳が現れます。
授乳期には乳腺の発達の影響で、副乳でも母乳を作り出そうとします。
ですが通常の乳房で授乳するので、行き場をなくした母乳が副乳にたまっていきます。
副乳の大きさは、産後3~4日目ぐらいでゴルフボール大になることも。
痛みがひどい方は、脇をしめることもできないほどになります。
副乳が痛むときはどうすればいいの?
副乳は、触ったり揉んだりすることはやめてください。
刺激や圧迫すると、母乳の生産が抑えられずに熱をもちだして痛みます。
腫れ出して違和感がある、熱く感じる場合はまずは冷やしましょう。
保冷剤をガーゼなどでつつみ、脇に挟んでください。
ボコボコに当ててみて!ペパーミントおしぼりのつくり方
産後の副乳の痛みには、ペパーミントの精油をふくませたおしぼりも効果的です。
ペパーミント精油には鎮痛作用があるだけでなく、軽い麻酔作用と冷却作用があります。
①ペパーミントの精油と水を混ぜます。
②おしぼりを何枚か①に浸します。
③おしぼりを絞り、ジップロックなどの密閉袋に入れ、冷蔵庫で冷やしします。
これを一日に何回か脇に当てながら繰り返すと、だんだん痛みはおさまってきます。
時間のある時にペパーミント入りのおしぼりを作っておきましょう。
痛みはどれくらいでひいていく?
通常は産後1週間から10日ほどで痛みや腫れはひいていきます。
ですがそれを過ぎても痛みがひどい場合は、産婦人科や乳腺外来を受診してください。
ほおっておくと、乳腺炎になる可能性があります。
また副乳ではなく、脇の下の膨らみが別の原因である場合もあります。
産後の脇の下のボコボコが副乳じゃない場合
脇の下が膨らみ、痛むのには別に原因があることもあります。
下記のようなことも考えられますので、一度目を通してもらえたらと思います。
・乳瘤(にゅうりゅう)
・リンパ節の腫れ
乳瘤(にゅうりゅう)
乳瘤とは、母乳がたまってこぶになっている状態です。
産後間もない時期によくできますが、あまり気にせず様子を見てもいいでしょう。
母乳の分泌がよすぎて、赤ちゃんが飲み切れず残っているのですね。
そうしてたまった母乳がしこりのようになってしまいます。
赤ちゃんがぐんぐん母乳を飲むようになれば、自然と消えていきます。
リンパ節の腫れ
リンパ節が腫れがしこりになっている場合、赤みがないのが特徴です。
原因ははっきりしませんが、ウイルス、アレルギー、
異常免疫反応でリンパ節が腫れている可能性があります。
体中の免疫細胞が、病原菌を退治しようとしているのですね。
腫れがひいても、しこりが残ることが多いです。
長引くようなら、念のため医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ
今回は副乳について、また別の理由で脇下にボコボコができる原因と対処法を書いていきましたが、
いかがでしたでしょうか?
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
赤ちゃんが生まれるとすぐ、母乳をあげるお仕事が始まります。
でも痛みや腫れがあると、そのことに気が取られて育児に集中できません。
適切な対処で乗り切ることが大切です。
長期間痛みが続く、腫れ方がひどい、しこりが大きくなるようなら早目に受診しましょう。
母乳の分泌がママの体に負担をかけていることは辛いですが、
赤ちゃんにたくさん母乳をあげようと頑張っている証拠です。
産後しばらくは大変ですが、時期が過ぎれば落ち着いてきます。
リラックスして母乳育児を続けてくださいね。
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