赤ちゃんの成長について、このようなお悩みをお持ちではないですか?
・股関節がかたく、脱臼のおそれがあると検診での指摘
・早めに装具をつけないと将来に影響が出ると言われた
・小児科ではなく整形外科を受診するべきか
など、ママの悩みがこのようなことなら、ぜひこの先を読み進めてみてください。
赤ちゃんの股関節の脱臼を防ぐために、ママが今日からできる予防法をご紹介します。
不安が軽くなってくれたら嬉しいです。
先天性股関節脱臼とは?
乳幼児検診をきっかけに見つかることが多い股関節の病気が、先天性股関節脱臼という病気です。
この病気があると、
・歩行の発達が遅れる
・足を引きずって歩く |
などの症状が出てきます。
それだけ聞くと、ママは胸が張り裂ける思いでしょう。
でも気を落とさないでください。
乳幼児検診で股関節が固いなどと、先天性股関節脱臼の可能性を指摘された赤ちゃんは案外多いです。
そして、指摘を受けていた赤ちゃんも、その後整形外科でレントゲン等の検査を受けて問題がないと言われたり、脱臼はすることなく柔らかくなったので大丈夫になる子が多いです。
なので、まずはママができる毎日の生活での予防が大事なんですね。
その予防活動を5つご紹介しますので、ぜひ実践してくださいね。
ママができる先天性股関節脱臼の予防活動5つ
ママが赤ちゃんにしてあげられる、脱臼の予防する上で大切なのは以下の5つです。
・おむつ交換のときの注意点
・コアラのように抱っこする
・抱っこひもはM字になるものを
・マッサージはNG
・向き癖の矯正
おむつ交換のときの注意点
赤ちゃんのおむつを交換する時に、ついつい両足を持ってヒョイと持ち上げていませんか?
実はこれあまりよくない行動です。
赤ちゃんは股関節がM字に開脚されているのが普通の状態。
真っすぐに足を伸ばしてしまうことで、脱臼のリスクを高めてしまいます。
おむつを交換する時にママはお尻の下に手を入れて、お尻を持ち上げてあげましょう。
うんちの時は、どうしても両足を持ってしまうと思いますが、この時も行きよいよく引っ張らないよう注意してください。
また、小さすぎるおむつも股関節の動きを制限してしまいます。
今の赤ちゃんの身体にに合ったサイズのおむつを選びましょう。
一般的に、布おむつのほうが自然なM字に開くので良いといわれています。
布おむつばかりの時代は、股関節脱臼の赤ちゃんはほとんどいなかったのだそうです。
忙しい現代のママが布おむつを使うのは難しいので、紙おむつで自然に開くように大きさを調節してあげてくださいね。
コアラのように抱っこする
赤ちゃんの足がM字形ではなく、伸びた状態だったり両方から圧迫されている状態では脱臼を引き起こしてしまう可能性があります。
ですから、赤ちゃんを抱っこするときは、コアラが木に抱きついているような形で足がM字に開くように抱っこしてあげます。
(ママと赤ちゃんが向き合う形ですね)
おんぶの時も同様に、股関節が開いている状態にしましょう。
抱っこひもはM字になるものを
抱っこひもも注意が必要です。
最近ではスリングを使っているママも多いですよね。
でもスリングは赤ちゃんをスポンと入れるスタイルになることが多いのです。
そのため身体全体を包み込む形で、足はM字にはなっていません。
ただし子育てママ定番のエルゴは、股関節を開いた状態で使うことが出来ますが、その状態で固定されたままになってしまいます。
赤ちゃんは自由に足を動かすことが出来ないので、長時間の抱っこは赤ちゃんの負担になります。
抱っこひもやスリングの使用時には、M字脚になっていることを確認し、その上で長時間の抱っこは控えましょう。
マッサージはNG
股関節が固いなどと言われると、ついついストレッチやマッサージをして身体を柔らかくしてあげたい!
そう思うママもいるでしょう。
でも、股関節脱臼の因子がある子には、マッサージをすることをオススメできません。
マッサージがきっかけで脱臼してしまう可能性もあるからです。
赤ちゃんの体はまだ未熟なため、毎日の生活の中で、股関節が自然にM字になるようにしてくのが良いです。
向き癖の矯正
例えば赤ちゃんに右側の向き癖があると、反対である左側の股関節が固くなるということがよくあります。
そんな時は、
・寝る位置を変えてみる
・向き癖防止のクッションを使ってみる |
など、気になる向きグセを、直してあげてください。
まとめ
赤ちゃんの股関節がかたいと言われたママへ、考えられる病気とその予防法を書いていきました。
いかがでしたでしょうか。
先生によっては、
・手術が必要
・歩くことに支障が出る
など言う人もいると思います。
そう聞いたら、怖い病気だと思ってしまいますよね。
でも、この病気は先天性という言葉が付きますが、予防活動によって発生率を下げることが可能な病気です。
事実、1970年代に比べて発生頻度は、2%から0.1~0.2%に減っています。
今は、赤ちゃんを産んだママへ、抱っこの仕方などが指導されているためです。
このことからも予防活動には、効果があることがお分かりいただけると思います。
また、股関節が固いと指摘された赤ちゃんも、予防活動でそのほとんどが改善します。
ですから、乳幼児検診で、赤ちゃんの股関節の固さを指摘され、経過を観察するように言われでも、ぜひママは冷静に受け止めて対処してくださいね。
股関節を意識した行動を取ることで、脱臼に至らずに済むケースも多いです。
そして、万が一治療が必要になった場合にも、装具を付けて治療を受けることで歩行なども問題なく出来ているお子さんも沢山います。
まずは日々の生活で取り入れられることからトライしていってください。
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